車の買い替えは、新車を購入した場合・中古車で購入した場合でケースは異なると思います。
その他、ローンを組んで購入した場合・中古車保証又は新車延長保証に加入して購入した場合なども考えられます。
購入に仕方によって一番良いとされる方法が変わってしますが、一般的な新車の乗り継ぎであれば、5年がおすすめであると思います。(人によって意見はさまざまですが、筆者の場合はメーカー保証に焦点を当てているため)
メーカー保証
電化製品と同じではありますが、自動車を購入すると原則メーカー保証を受けることができます。
例外として、納車時に何かの手違いで保証書(メンテナンスノート)受け取らなかった場合や新車1カ月・新車6カ月点検を受けなかった場合は、新車で購入した場合であっても保証を受けることができないというのが一般的です。
その他、自動車の使用方法等で保証が効かないケースが保証書に記載されており、それを元に保証修理の適応か否かが判断されます。
保証されない最も有名な事例としては日産 GT-Rのケースです。
日産 GT-Rはサーキット走行を前提に開発されていることは有名ですが、スピードリミッターをカットした場合・サーキット走行をした場合・車検/点検を日産ハイパフォーマンスセンターで受けなかった場合は、保証対象外とされる旨を記載されています。
これは極端な例ではありますが、これら例外に当てはまらない限りは新車で自動車を購入すると自動車メーカーから保証が付きます。
一般的にメーカーから保証される内容は一般保証と特別保証に分かれます。
順番が逆になってしまいますが、特別保証は5年保証が基本です。
エンジン・トランスミッションなど自動車にとって重要な部品を5年、もしくは走行10万kmのいずれか早い方まで保証されます。
特別保証は自動車にとって重要な部品である「重要保安部品」を主に指しているため、一般保証よりも長期間の保証を得ることができます。
それに対して、一般保証はエアコンシステムやオイル漏れ不具合など直接的に大きな不具合にはならないものに対して保証がされています。
こちらは3年もしくは走行6万kmのいずれか早い方まで保証されます。
なぜ自動車の買い替え時期についての記事でこのようなことを説明したかですが、このメーカー保証が買い替え時期の判断に大きく関係するためです。
メーカー保証が得られるのであれば高額な修理だとしてもユーザーの負担はありません。
しかし、メーカー保証が切れてしまうと全て実費となります。
このため、新車から5年以上乗りたい方は新車延長保証を利用して7年保証(特別保証。一般保証は5年が一般的)に変更して購入される方もおられます。
それと同じ考え方で、5年を経過してメーカー保証が切れた中古車の場合は中古車保証によって半年~3年の中古車保証に加入して中古車を購入される方もおられます。
自動車の買い替え時期の考え方の背景には、このように保証が関係していることをまず頭に入れましょう。
買い替え時期とローンとの関係性
保証以外に関係するポイントとしてオートローンとの関係性も非常に重要です。
自動車をオートローンを使用して購入すると最低限、ローンを払い終わるまでは乗るというが一般的な考え方です。
ローン会社によって異なりますが、ローン金額が100~120万円を超えると購入した自動車の車検証の所有権がローン会社となります。
そのため、ローンを全額支払うまでは自動車を売却することができないようになっています。
所有権が付かない100万円以内であっても完済するまでは売却できないようにローン規約では書かれていますが、書類上は売却できますのでこちらの場合だと、買い替え等のタイミングで売却して足りない資金を足してローン会社に一括返済をするということも可能です。
所有権が付いてる自動車の場合、ローンを完済しない限りは所有権の解除手続ができませんので、完済しないと売却して得た資金を次の車の購入資金に回すことはできません。
以上のことからオートローンを利用して自動車を購入する場合、その車をどれくらい乗るかのビジョンを立てた上でローンの支払い計画を立てなければいけません。
購入した自動車はどれくらい乗るのがお得なのか?
それでは実際にどのスパンで買い替えるのがお得なのでしょうか?
新車を買う場合・中古車を買うでもお得な理由が変わってきますが、それと同時に購入予定の自動車の予算によっても適切な買い替えのスパンが変わります。
新車を乗り継いでいる方であれば、メーカー保証が効いているうちに買い替えるのが最もお得な買い替え期間と言えます。
特別保証の期限である5年でも十分ですが、可能なのであれば一般保証の3年で買い替えてしまうのがおすすめです。
しかし、保証の項目で説明させていただいたように新車延長保証を利用するという方法もあります。
保証だけに買い替えスパンの焦点を定めるのであれば、完全に保証でカバーできる5年までは乗り、保証が切れる少し前に売ってしまうのが効率的と言えます。
この場合のローンとの兼ね合いですが、上記のように5年で買い替えるのであれば5年で完済できる計画を立てましょう。
しかし、保証が関係しない5年以上経過した自動車の場合はその車にどれくらい乗りたいか?
ローンを組むのであればそれに合わせて返済計画を考えましょう。
また、それ以外のケースとして5年以上経過していてローンを組まないで購入するケースもあると思います。
その場合は現時点での新車登録からの経過年数と走行距離を確認しましょう。
逆算をして次の買い替え時に、10年10万km以内になるように自動車の買い替え時期を算出すると急な出費も最低限に抑えることができ、故障リスクも小さくて済みます。
機械ですので当たり外れはありますが、将来的な環境を予測するのがポイントですね。
まとめ
- 新車を乗り継いでいるのであれば、メーカー保証が効いているうちに買い替え(可能であれば一般保証の3年)
- 購入前に保証期間内に買い替えできる計画を立てておくことが大切なポイント(その車を何年乗るのか)
人によって買い替えのタイミングは異なると思いますが、その背景には保証やオートローンといったお金に関することが関連してきます。
その背景を考慮した上で今から乗る自動車を何年乗るのかを考える必要があります。
それこそ、安い20万円以内の中古車を車検乗りつぶしとしてコロコロ変える方も中にはおられます。
以外と壊れなくて得をした方もおられれば、購入から6カ月程経った頃から不具合が多発し、結局高くついたという方もおられます。
自動車を購入する際には今の状況だけではなく、数年後まで見据えて決めましょう。