自動車を購入する際は大きく分けて二つに分類されます。
それは、新車と中古車です。
今回は原則中古車となりますが、100万円以下で購入可能な車種をボディタイプ別で紹介します。
※価格は変動しますので予めご了承ください。
軽自動車
中古車を100万円以内で買いたい方の層を考えた時、特に多いのは軽自動車の購入を考えている層ではないでしょうか。
都市部でもそうですが、地方でも需要があるのが軽自動車です。
コンパクトカークラスでも同じことを言えるのですが、年齢を問わず幅広い年齢層から支持されているのが軽自動車です。
都市部では交通量の懸念から軽自動車の需要があり、地方では生活の必需品ですので維持費の安い軽自動車が人気です。
その上で特に後者は自動車が欲しくて…というよりも自動車が必要で買うという方が多くおられます。
そのため、安い100万円である程度の品質を保った軽自動車が人気です。
その中でも軽トールワゴンが人気で、スズキ・ダイハツを中心に中古車市場でもよく売れています。
ダイハツ タント
軽トールワゴンの先駆けとも言えるのが、ダイハツ工業が開発したタント/タントカスタムです。
L375Sのモデルからは左側のセンターピラーを排除し、スライドドアを開閉時にスペースを拡大することに成功しています。
小さなお子様がおられるご家庭やご老人が乗り降りするご家庭におすすめの1台と言えます。
気になる価格ですが、例えば「平成24年式 走行距離50,000km 修復歴なし」という車両であれば一般的に100万円以内で購入可能です。
スズキ スペーシア
スズキが販売するスペーシアには先代モデルが存在します。
ワゴンR(MH23S)をベースとしてスライドドア仕様とし、機種名をパレットとして初代モデルとして販売されていました。
その初代モデルがモデルチェンジしたのが現在も販売されているパレットです。
スペーシアは登録車でラインアップされているソリオと同様の人気車種で、現在のスズキの看板車種になっています。
このスペーシアはパレットと違い、プラットフォームをスペーシア専用のものに変更して作られていますので、先代モデルよりもさらに完成度が高い車に仕上がっています。
市場での評価も高いですし、おすすめです。
気になる価格ですが、例えば「平成25年式 走行距離50,000km 修復歴なし」という車両であれば一般的に100万円以内で購入可能です。
トールワゴン
先程のタント・スペーシアと被る部分ではありますが、今トールワゴンが非常に人気です。
中には新車で十分に販売されていたにも関わらず中古車市場に出回っていない車種がある程です。
それはどういうことかと言うと、新車で購入した方が気に入ってしまって乗り換えのタイミングをディーラー等販売店が勧めても乗り換えてくれない・売ってくれないということが起こっています。
トールワゴンはコンパクトカーをベースに開発しているケースがほとんどで、もともとはコンパクトカーですので維持費も安いです。
本当はミニバンが欲しいけど家族が乗ることを考えて、人数が乗れて乗り降りし易い車。
そんなワガママの集大成とも言えるのが各メーカーが販売するトールワゴンですので、今でも中古車相場が安定して高いままです。
逆に言えば、もし買取に出せば業者同士が取り合ってくれるのは目に見えています。
スズキ ソリオ
個人的にはソリオがトールワゴンNo.1と言える車種です。
乗車定員こそ5人ですので大人数乗れるわけではありませんが、1,200ccと排気量も少なめのエンジンを搭載していますので燃費も良く、税金等も安く人気のトールワゴンです。
上記でご紹介した手放したくない人が多い車種というのはこのソリオで、実際に筆者が知り合いのスズキ正規ディーラーで勤める営業マンに聞いても同じことを言っていました。
それどころか、中古車として買い戻したいのになかなか手放してくれないので商売にならないとまで言っています。
少しオーバーな表現ではあると思いますが、それぐらいソリオは人気があるということですね。
購入時こそ少し値は張りますが、その後のコストパフォーマンスには期待できます。
気になる価格ですが、例えば「平成27年式 走行距離50,000km 修復歴なし」という車両であれば一般的に100万円以内で購入可能です。
ホンダ フリード
初代モデルが大ヒットし、モデルチェンジもして新車も今だ現行モデルとして販売されています。
もともとはこのフリード、フィットをベースにスライドドアを付けて車内を改造して居住スペースを拡大加工した車です。
その過程で3列目シートも設置しているのですが、そこが先程のソリオと異なる部分です。
3列目シートが付けられスライドドアが付くことによって重くなった車両重量の対策として、パワー不足を防ぐためにフィットの標準グレード用エンジンではなく、スポーツモデルである「RS」に搭載されている1.5リッターエンジンを搭載することで補っています。
そのため、一人で乗っている時はトールワゴンなのに速い!という現象が起きます。
気になる方は、一度試乗されてください。
100万円以内で買えるフリードは初代モデルが中心となります。
10万kmを超えれば2代目フリードも可能性はありますが、今回の距離設定は5万kmで考えたいと思います。
気になる価格ですが、例えば「平成24年式 走行距離50,000km 修復歴なし」という車両であれば一般的に100万円以内で購入可能です。
ミニバン
軽トールワゴン・トールワゴンが今、大人気だと先程紹介しました。
しかし、ミニバンを必要としている人は世の中にいます。
でなければ各自動車メーカーの車種ラインアップからミニバンが消えています。
昔からミニバンは日産・ホンダ・トヨタの3メーカーが販売台数を争っているのが実情です。
最近では燃費の良し悪しを重視される傾向もあって、各メーカーはミニバンでも売れるようにと努力をしています。
100万円以下のミニバンとなれば今の現行モデルと同等の燃費を望むことはできませんが、それでも以前ほどにないにせよミニバンにはまだまだ需要があります。
トールワゴンは燃費が良かったり、小回りが利く上にスライドドアが付いていますので、非常に重宝されています。
しかし、大人数で移動する際や遠方へ旅行に行く際はやっぱりミニバン!と思っている方は間違いなくミニバンを購入します。
ここではおすすめのミニバンを紹介したいと思います。
トヨタ アルファード
先程のトールワゴンとは相反する存在ではありますが、トヨタ自動車のミニバンと言えばアルファードです。
トールワゴンと比較してしまうと燃費も悪く税金も高いです。
しかしもともとこの車は高級車ですので、その車を100万円以内で買えるのであれば欲しいという方にはおすすめです。
日産のエルグランドは燃費の悪さから中古車市場ではあまり売れませんが、アルファードに関してはトヨタ自動車が販売する高級車というイメージが強く、新車と同様で需要がある車種です。
アルファードは高級車ですので、予算100万円ということになるとどうしても低年式となります。
しかし、その中でも良質な中古車を探して購入することは十分可能です。
気になる価格ですが、例えば「平成19年式 走行距離50,000km 修復歴なし」という車両であれば一般的に100万円以内で購入可能です。
日産 セレナ
現在、前会長カルロス・ゴーン氏の問題で揺れている日産ではありますが、ミニバンを語る上でセレナは外せません。
中古車となるとエルグランドはあまり好まれない傾向にはありますが、2リッタークラスのセレナは人気の車種です。
先程のアルファードと同クラスなのはエルグランドですのでワンクラス下となりますが、庶民派の方が乗るミニバンとして十分に需要があるのがセレナです。
セレナは高級ミニバンと比較するとワンサイズ小さいサイズではありますが、車内は十分広いですので旅行やキャンプにはもってこいです。
また、日産車はカルロス・ゴーン氏の問題で車両価値が若干ですが落ちています。
業者が仕入れる価格が落ちていますので、当然店頭価格も安くなっています。
日産車を買いたくない!と言うのであれば別ですが、そうでないのであればあえてセレナを買うのも手段のひとつです。
気になる価格ですが、例えば「平成23年式 走行距離50,000km 修復歴なし」という車両であれば一般的に100万円以内で購入可能です。
スポーツカー
ここまではトールワゴンやミニバンなど、ある程度の便利性を求める車種で中古車100万円以下の車両を紹介しました。
ここからはスポーツカーの中でも100万円以内のおすすめ車種ですので、主に車好きの方に購入意欲があると思います。
スポーツカーを購入される方は大きく分けて二つのパターンが考えられると思います。
- スポーツカーを触ったりドライブをするのが好きで街中をゆっくり走りたいというタイプ
- 購入した自動車をチューニングし、サーキット等のクローズドコースで思い切り走りたいというタイプ
どちらも車好きという意味では共通していて、車選びに対して強いこだわりがあるように思います。
また一口にスポーツカーと言っても、「FF・FR・4WD」とそれぞれの駆動方式でスポーツカーの中でもジャンルが分かれます。
今回はその中からいくつかピックアップしています。
ホンダ インテグラ Type R(DC5)
インテグラはホンダを代表するスポーツカーです。
走り好きの方であれば知らない人は恐らくいないでしょう。
もともと、シビックの兄弟車として販売されていました。
初代タイプRであるDC2の頃にはシビック Type Rが1,600ccVTECエンジンなのに対して、インテグラ Type Rは1,800ccVTECエンジンが搭載されています。
よくあるシビックへのテンパチエンジン換装はインテグラ Type Rのエンジンです。(この頃はシビック・インテグラともにB型エンジンでした。)
では、本題のDC5型インテグラです。
インテグラとしてはこのDC5を最後に、インテグラはシビックと統合されてDC2シビックへと移行します。
そのため、このモデルの特に最終モデルは希少価値や海外からの需要もあって非常に人気です。
当然、この年式は高額となりますので粗悪車でない限りは流石に100万円以下では買えません。
DC2からDC5へとモデルチェンジしたことによりボディ・足回り・エンジンなどがガラッと代わり、見た目も中身も全く違う車に生まれ変わりました。
このモデルはSUPER耐久などで昨今でも活躍しており、ホンダの純レーシングカーとも言える車です。
エンジンはK20A型エンジンへと変更され、排気量が2リッターになりました。
予算100万以内であれば狙える幅は狭くなりますが、決して無理ではありません。
ホンダのFFスポーツが好きな方におすすめの1台ですね。
気になる価格ですが、例えば「平成16年式 走行距離120,000km 修復歴なし」という車両であれば一般的に100万円以内で購入可能です。
スバル インプレッサ WRX 4WD STI
インプレッサはスバルを代表するラリーベースの車です。
この車はサーキットユーザーももちろんおられますが、もともとはラリーで勝つために作られた車です。
三菱のランサーエボリューションとライバル車で、ラリーユーザーであればこの2車種で迷うのではないでしょうか。
伝統の水平対向エンジンを搭載しており、現行モデルにもそれは継承されています。
インプレッサは4WDですので、冬場の雪道にも強い車です。
冬場に各地で定期的に開催される氷上サーキットや冬季開催の全日本ラリー選手権でも活躍しています。
ご購入後の普段の使用を考えると、4WDですので安定感は他の駆動方式の比にはなりません。
全モデルを通してインプレッサはロングセラー(現行モデルはWRXと名称が変わっています)モデルで、新車中古車問わず人気です。
そして、スポーツカーはインプレッサに限らず全体的に高いです。
予算100万円以内で買えるインプレッサとなるとどうしても旧モデルとはなりますが、メンテナンス次第でまだまだ現役で走れる車です。
ラリーをしたい方はもちろんですが、サーキットユーザーにもおすすめの1台です。
気になる価格ですが、例えば「平成16年式 走行距離100,000km 修復歴なし」という車両であれば一般的に100万円以内で購入可能です。
SUV
最後にボディタイプがSUVの車両で100万円以内の中古車を紹介します。
SUVもスポーツカーと同じで、トールワゴンやミニバンのように実用性を求めて買う車ではありません。
キャンプなどのアウトドアを家族や仲間で楽しみたいという方に人気の車種で、ひと昔前までは登録車が主流でしたが、今の現行車では、例えばスズキでは軽自動車でSUVのラインアップを増やしています。
SUVは中古車と言えど、全体的に購入金額が高めです。
SUVは原則として悪路走破性が重視されていますので、アフリカや中東などの地域では使い終わった日本の中古車を欲しがっている方が沢山おられます。
そのような背景もあり、引っ張られる形でSUVの中古車が全体的に価格の底上げが行われている状態です。
トヨタ ランドクルーザー
まさにSUVの王道で悪路走破性が抜群なのがこの車です。
発売当社から現在のモデルに至るまで非常に人気で、日本国内のみならず海外からも需要があります。
ミニバンのように7名もしくは8名乗車ができるわけではありませんが、ミニバンにはない魅力がこの車にはあり、非常に人気の高い車です。
オートオークションでは海外バイヤーが母国からの注文で買い付けに来ており、国内で購入するユーザーに影響が出てしまっているのが現状です。
この点は先程のスポーツカーの価格が高い理由も同じです。
気になる価格ですが、例えば「平成12年式 走行距離200,000km 修復歴なし」という車両であれば一般的に100万円以内で購入可能です。
年式と走行距離を見ていただくとおわかりだと思いますが、条件に対してかなり高額です。
実際にこの車種をご希望なのであれば、予算を上げてもう少し条件を良くすることをおすすめします。
スズキ ジムニーシエラ
こちらはスズキが販売する軽自動車ジムニーに登録車用のエンジンを搭載しています。
ベースとなっているジムニーは軽SUVで王道とも言える存在で、軽自動車ながらに人気車種となっています。
ジムニー専門ショップ等も存在しており、新車中古車問わず人気です。
特に新車は2018年にモデルチェンジが行われており、販売台数も好調です。
ジムニーシエラは軽自動車ベースとしては若干高い価格帯ではありますが、先程のランドクルーザーのことを思えば現実的な条件で購入可能です。
ジムニーユーザーはその優れた走破性で悪路走行を楽しむ方から、キャンプやアウトドアを楽しむ方までさまざまです。
スポーツ志向の方のためにジムニー専用のアフターパーツも多数販売されており、購入後に車遊びをして楽しむこともできる車です。
気になる価格ですが、例えば「平成25年式 走行距離50,000km 修復歴なし」という車両であれば一般的に100万円以内で購入可能です。
まとめ
今人気のボディタイプの車種を中心に、100万円以内で購入できる中古車をピックアップしました。
100万円以内で購入できる車種は、今回紹介した以外にも条件を変えればまだまだあります。
生活環境や条件に合わせてご自分に一番合った100万円以内の中古車を探してみてはいかがでしょうか。