今回は新古車のメリット・デメリットについて紹介したいと思います。
ひと昔に比べると中古車があまり売れなくなった昨今、新古車を専門で扱う業者が現れる程、今注目されています。
「新古車専門店」などのキャッチフレーズの看板を掲げる企業もあるくらいです。
- 何故今、新古車が注目されるのか?
- 新古車と新車との根本的な違いとは?
- または、新古車と中古車の違いは?
このあたりを重点的に紹介していきます。
新車・中古車・新古車の違い
新車
世の中に流通している自動車には新車・中古車・新古車が存在しています。
新車とは自動車メーカーの生産ラインで生産された自動車のことを言い、カーディーラーの顧客から注文を受けた場合やカーディーラーの試乗車や展示車にするために生産依頼があります。
言い換えればカーディーラーは自動車メーカーの顧客であり、カーディーラーが売上を上げる(注文を受ける)ことによって自動車メーカーでの新車生産台数が伸びます。
この台数が後に中古車の流通台数の基準となります。
中古車
中古車とは1度新車として新規登録され、数年(短いものであれば1年未満もある)使用された後にカーディーラーや買取店に買い取られた車両のことを言います。
その後、再販のために店頭に在庫車として並べられる場合やオークションに出品される場合・海外に輸出される場合など、さまざまな販売ルートで新たな所有者の元へ販売されます。
車種ごとに新車で販売された台数(球数)が異なり、その台数によって中古車に価格が高沸するものもあります。
生産終了後に国内外から需要が上昇することでそういった現象が起き、特に輸出業者が関係しており、スポーツカーなどに多いようです。
例えば、RX-7 スピリットRやフェアレディZ Virsion nismoといった車種です。
新古車
新古車は基本的に中古車に分類されます。
名前のとおり、新車と中古車の中間といったところでしょうか。
中古車の定義を考えると1度新規登録された車は、たとえ走行距離が「0km」であったとしても中古車とされます。
新古車に属する範囲ですが、一般的には登録から1年以内で走行1万km以内の車両です。
オートオークションでは「S点」もしくは「6点」に該当する車両で、場合によっては新車より高い場合もあるのが新古車です。(特に人気車種)
今、旬な車種で言えば現行のシビックターボ、スイフトスポーツがそれに当てはまります。
新車だと納期に6ヶ月以上待たなければいけない場合に多く、多少高く(各販売店によります)ても欲しいという人はそれでも買います。(スポーツカーの新車に多い傾向)
新古車と未使用車の違い
新古車の他にも、「新車未使用車」といった車両も存在します。
先程も触れたように中古車の定義は1度新規登録されることにあります。
新規登録とは陸運局に届け出をしてナンバープレートの取得を行うことを言います。
新車新規登録と中古車新規登録の2つの新規登録があり、今回関係するのは新車新規登録です。
自動車メーカーから車両搬入先であるカーディーラーに書類一式が届いた後に行われ、1度登録された後は「中古車もしくは新古車」としてしか販売できません。
登録は通常、カーディーラーの営業スタッフが行います。
カーディーラーの展示車用などで新規登録され、実際に使用されていない車両が後に中古車市場や店舗在庫として流通します。
これが未使用車です。
新古車を購入するためにはどうするのか?メリット・デメリットは?
どこで購入できるのか?
- 中古車販売及び新車販売を行っている自動車販売会社であれば、どこでも購入することが可能
- オートオークション会場に出入りできる業者に依頼する
- ディーラーでも新古車を探してもらうことは可能
基本的には中古車販売及び新車販売を行っている自動車販売会社であればどこでもご購入することが可能です。
なぜならば、先程の説明にもあったとおり新古車は中古車に分類されるためです。
また、新規登録されている車両であればオートオークションに出品可能です。
ですので、オークション会場に出入りできる業者であればご希望の新古車を探すよう依頼できます。
オークションで購入する以外の方法であればカーディーラーで購入する方法があります。
カーディーラーの新車店舗では基本的に新車しか販売しません。
しかし、繁忙期などで顧客の希望納車時期に間に合わない場合に備えて中古車店舗に新古車をストックしている場合があります。
タイミングはありますが、そこでご希望の車に出会うことができればその場で商談も可能です。
安心を求めるのであればカーディーラーでももちろんオークション会場を出入りできますので、在庫がなくてもそのままディーラーに新古車を探してもらうこともできます。
「新車が欲しいけど予算内に収まらない!」という方は新古車が狙い目
どんなに交渉しても予算内に収まらないという方は、新古車(未使用車)を検討してみましょう。
しかし、ディーラーで「新古車ください」なんて言っても出てくるわけがありませんし、一般人の私達が新古車を探してもなかなか上手く見つけ出すことは難しいです。
そういった場合に上手く活用したいのがズバット車販売です。
インターネット上で掲載されている中古車情報は全体の約30%ほどです。
ズバット車販売なら、残りの70%の非公開車両情報から今狙っている車種の新古車を探すことも可能です。
アフターサービスや保証も充実しているため、自分にピッタリの新古車をお得に、そして安く探すことができます。
新古車を選ぶメリット・デメリット
納期が短縮される
自分の好きな仕様にしずらい
新古車を選ぶメリット・デメリットですが、最大のメリットは納期です。
新車を注文した場合メーカーもしくはディーラーに未使用車として在庫があった場合を除き、最低でも1ヶ月かかります。
人気車種や繁忙期であれば2~3ヶ月はざらでしょう。
それに比べて新古車であればすでにある車両を選びますので、納期は短縮されますのですぐにご希望の車に乗ることが可能です。
デメリットとしてはすでにある車ですのでご自分の好きな仕様にしずらいという点です。
ディーラーオプションの用品であれば追加可能ですが、メーカーオプションの用品は取り付けできないのが一般的です。
また、新古車は基本的に中古車です。
多少の小傷やへこみがある場合もあります。
展示車から購入する場合は購入前にチェックしておきましょう。
ディーラーに来店した顧客が無差別に触れた車ですので、多少の傷等があると思った方がいいです。
新車と新古車の差額について
- 車種によって差額さまざま
- 車種によっては新車価格とあまり変わらない場合もある
- 確実なのは購入する販売店で新車と新古車の見積もりを作成してもらい比較する
新古車を購入するにあたり、これまでの説明のとおりあくまで中古車です。
時期にもよりますが需要が高い車種であれば新車より高くなる場合もありますし、あまり人気のない車種であれば逆に新車より安く済む場合もあります。
新車より新古車を買うメリットを考えた時に、
- 「納期が早くなる=早く欲しい」
- 「新車より少しでも安く欲しい」
一般的にはこの2点が考えられます。
納期が早くなるというメリットがあり、人気車種では新車とほとんど変わらない場合もあります。
安くなるかどうかは購入前に販売店に新車と新古車の見積もりを作成してもらえばわかります。
例えば「ワゴンR FA」の場合、新古車として総額100万円前後で販売されています。
メーカーホームページで新車見積もりのシミュレーションを行うとオプショレスで119万円となります。
この場合概算で19万円の差額がありますので、おすすめできます。
まとめ
よく街中の自動車販売店でよく見る「新古車」がどういうものなのかわかって頂けたのではないでしょうか。
新車・中古車・新古車のそれぞれにメリット・デメリットがあります。
「古い」という字が入っていますので新古車は中古車という解釈になるわけですが、その中でも特に新しい中古車と認識して頂ければと思います。
新車よりもお得感を求めて新古車を買われると思いますので、購入される際は展示場でよく現車を確認しましょう。