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エンジンが吹けない原因と対策方法

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エンジンが吹けない原因と対策方法

自動車といえば、右足のアクセルペダルを踏み込めば1トン以上もある鉄の塊をいとも簡単に加速させて人々の移動を支えてきた非常に便利な乗り物です。

高速に乗れば100キロ以上の速度で移動でき、人々の遠出を快適なものにしてきました。

しかし機械である以上、必ず故障するものです。

故障にもさまざまありますが、今回は「右足のアクセルペダルを踏み込んでも加速しない」「高速道路でスピードが出ない」などのいわゆるエンジンが吹けない不具合について説明してきます。

 

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エンジンが吹けない原因とは?

エンジンには燃焼に必要な「3要素」と言うものがあります。

そして燃焼を絶え間なく行うために、もうひと要素が加わり「4要素」が繰り返され動力を得ています。

まず燃料を霧状にして空気と混ぜた「混合気」を作ります。

次にこの混合気をピストンによって「圧縮」します。

そして、1番圧縮されたところで火花を用いて「点火」します。

点火された混合気は燃焼し、排気ガスとして燃焼室外に「排気」されます。

この「混合気」「圧縮」「点火」「排気」のどれか1つにでも不具合がある場合、運転していてパワー感がなかったり、明らかに加速しない等の症状が現れます。

1.混合気の不具合について

まず「混合気」に関する不具合ですが、混合気は霧状になったガソリンと空気が必要です。

どちらかが多すぎても少なすぎても、上手には燃えてくれません。

負荷によって前後しますが、一番効率よく燃えてくれる比率を理論空燃費といい、燃料1に対して14.7の割合と言われています。

この割合を運転状況に応じて適切に制御するために、センサーを用いています。

エアフロセンサーやバキュームセンサーというセンサーが、エンジンが吸い込んだ空気量を測定しています。

この情報をもとにコンピューターがどのくらい燃料を噴射すれば良いのかを演算します。

しかし、このセンサーが汚れてしまったり、異物により正確に空気量をモニターできなくなってしまうと、間違った情報をもとに制御してしまうので理論空燃費が狂います。

するとうまく燃焼できず、パワー不足を感じるようになります。

センサーが正常な場合でもエアクリーナーが汚れていたり、吸入空気の経路が詰まっていると絶対的に空気量が減り、パワー不足を感じます。

また燃料を噴射するインジェクターという部品も、汚れなどにより適切に霧化できないと空気と混ざり合わず燃焼が悪くなり、センサーと同様にパワー不足を感じるようになります。

2.圧縮の不具合につて

エンジンは混合気を圧縮し、高圧になったところに点火し、燃焼させることによりパワーを得ています。

しかし、この圧縮に不具合があると、燃焼のエネルギーを取り出すことができなくなってしまいます。

燃焼のエネルギーを受け止める部品がピストンですが、圧縮漏れしているとピストンに燃焼エネルギーを伝達できず、パワー不足を感じるようになります。

燃焼室は、シリンダーヘッド、インテークバルブ、エキゾーストバルブ、スパークプラグ、バルブシート、ヘッドガスケット、ピストン、ピストンリング、シリンダーブロックで構成されていますが、このいずれかの部品に不具合があると気密を確保できなくなります。

3.点火の不具合について

圧縮した混合気に火花で点火し、燃焼させます。

しかしこの火花が弱かったり、うまく火花が飛ばないと燃焼できず失火します。

パワー不足を感じるばかりか、アイドル不調で振動も感じるようになります。

火花を起こす部品がスパークプラグです。

スパークプラグは二極間で火花を起こしますが、この二極の隙間をプラグギャップといいます。

プラグギャップが広すぎても狭すぎても、強い火花は起こせません。

4.排気の不具合について

最後に「排気」の不具合です。

せっかく上手く燃焼しても、排気ができなければ新しい混合気を吸い込むことができません。

燃焼室からテールパイプ間に詰まりがあると、排気効率が低下します。

排気管に何かが詰まるということは考えにくいですが、エキゾーストバルブ周辺にカーボンが堆積してしまうことは良くあります。

修理にかかる金額は?

エンジンが吹けない不具合の原因が数多くあることは上記でおわかりいただいたと思います。

不具合の箇所で修理方法もさまざまです。

ここからは修理方法と修理費について説明してきます。

1.混合気の不具合の修理費は?

主に空燃比が狂ってしまう要因はセンサーです。

エンジンが吸い込んだ空気量をモニターしているもので、センサー本体は大きな分解作業を必要とすることなくアクセスすることができます。

経年による汚れなどで正しくモニターできていない場合は、センサーを清掃することになります。

エアフロセンサーの場合は、専用のクリーナーを吹き付けて清掃します。

取り外し作業や清掃自体は特別難しいものではありませんので、DIYで作業することも可能です。

ディーラーや民間整備工場で行う場合、作業工賃は大体2,000~3,000円ほどです。

センサー自体が壊れている場合は交換となりますが、部品代は10,000円前後です。

もちろん、車種によって工賃や部品代は異なります。

続いてエアクリーナーの汚れです。

エアクリーナーは車検ごとに交換する場合が多く、よっぽどのシビアコンディションで無ければ清掃で十分きれいになります。

清掃自体もエアーによって汚れを吹き飛ばす程度です。

この場合、ディーラーや民間整備工場でもおそらく工賃などは請求される可能性は低いでしょう。

それほど簡単な作業ということです。

2.圧縮の不具合の修理費は?

燃焼室を構成する部品によっては、重作業が必要になってくる場合があります。

シリンダーヘッドを外して行う作業は重作業になると判断します。

「シリンダーヘッド」「バルブ」「ピストンリング」「ピストン」「シリンダーブロック」に不具合がある場合は、重作業になることでしょう。

シリンダーヘッドやブロックの不具合は主にクラックというひび割れがほとんどですが、出力を上げるような改造や過度のオーバーヒートなどを経験しないと発生しないでしょう。

バルブについても通常の運転で不具合が発生するということは、まずないでしょう。

シビアコンディション以上の過走行車などではすす等が堆積してしまい、気密を確保できない場合があります。

シリンダーヘッドを外す場合、工賃で5,000円~7,000円ほどですが、V型や水平対向エンジンの場合は倍掛かってしまいます。

また、ブロックやヘッドの部品代は数万円から十数万円と高額になります。

すすの清掃であれば、工賃のみで済む可能性があります。

ピストンリングを交換する場合、部品代自体は数千円で済みますが、工賃も含めると30,000円~となります。

スパークプラグの不具合の場合は重作業を必要としないため、工賃数千円+部品代1,000円/本程度で済みます。

3.点火の不具合の修理費は?

続いて点火の不具合についてですが、火花を用いて点火する部品がスパークプラグです。

圧縮のところでも出てきた部品ですが、気密性を確保しつつ点火も行う部品です。

二極間で火花を飛ばして点火するもので、この隙間のことをプラグギャップと言います。

このプラグギャップが正常でない場合、火花が強く飛ばないので燃焼も不安定になりますがこのギャップを調整することにより、正常な燃焼になることもあります。

調整で済めば工賃のみで済みますが、経年劣化により電極が細くなっていたりする場合は交換が必要となります。

工賃数千円+部品代1,000円/本程度(工賃の相場は1気筒あたり1,000円程度)

4.排気の不具合の修理費は?

主に排気がうまくできない場合は、すすが原因であることが多いでしょう。

溜まったすすを清掃すれば正常になりますが、箇所によっては重整備を伴う作業となります。

特にエキゾーストバルブ付近のすすが原因の場合、重整備となるので数万円~、V型や水平対向エンジンの場合は数十万円と高額になる可能性があります。

まとめ

  • 「混合気」「圧縮」「点火」「排気」のどれか1つにでも不具合がある場合、エンジンが吹けない原因に繋がる可能性がある
  • 対策としては日々の点検をすることで重症化を防ぐ(特にシビアコンディションによる使用。年間の走行距離が多かったり粉塵が多い環境での運転などは注意しておきたい)

一言にエンジンが吹けないといっても、さまざまな原因があることがわかったと思います。

通常の使用であれば大きな被害が起きることは考えづらいですが、年間の走行距離が多かったり土埃などの粉塵が多い環境での運転など、シビアコンディションに該当する場合は、日々の点検をすることにより重症化する前に防げることがあります。

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