今回は車種限定の情報ではなく、さまざまな観点から車が高く売れる時期がいつなのかを解説していきたいと思います。
それには車検や税金などはどのくらい影響するのか?も合わせて紹介します。
今現在所有されている自動車が高く売れるかどうかは、車種や年式によって異なるのか?安定して高く買い取ってもらえる車種はあるのか?
その辺りを解説します。
早めに売る
どこから起因して早いのか?どこからのタイミングから見てなのかがポイントです。
まずは、新車登録からのタイミングです。
新車登録から比較的新しい
当然の話ではありますが、古い車よりも新しい車の方が高く売れます。
新車登録後に半年余りで売ってしまう方は殆どおられないと思いますが、メーカー保証がまだ残っている新古車の状態で売却するのであれば、当然高く売却することが可能です。
車種によっては輸出業者がよく好み、新車登録から比較的新しいのであればそこまで値落ちせずに売却することも可能でしょう。
早めに売る「早め」の一区切りとして、メーカー保証の存在が大きいです。
新車から5年以上経った中古車であれば大きくは変わりませんが、メーカー保証が切れる「5年」が一つの節目になっています。
一般保証と特別保証で年数は分かれていますが、購入時の安心を求める需要が多いことから、メーカー保証が残っているタイミングでの売却は、その後に比べると高くなる傾向にあります。
走行距離
同じ早めでも走行距離との関係も高く売るコツに含まれてきます。
中古車として買取店に買取を依頼したところ、1万km・3万km・5万km・7万km・10万kmというように走行距離の節目ごとに買取金額が左右する場合があります。
次に欲しい車種が決まっているのであれば、半年後や1年後に5万km台から6万km台へと走行距離が伸びてしまう前に、売却した方が得するケースがあります。
特に10万km台を境に車両価値が落ちる車種がほとんどですので、半年後まで乗るのではなく9万km台のうちに売却してしまった方が手元に残る資金は多くなります。
次の車に使えるお金も増えますので、購入できる車種の幅も増えるのではないでしょうか。
車検や税金との関係性
車種によって車検が残っていた方が高く買い取ってもらえるケースはありますが、特に軽自動車は車検の残りが多ければ、車検がない同一条件の車両に比べて高く買い取ってもらえるケースがあります。
車検が残っている軽自動車
軽自動車は4月1日に所有している所有者に自動車税がかかる仕組みになっています。
そのため、4月2日以降に取得した車両に対してはその年度内であれば支払いの義務は発生しません。
車検が残っている軽自動車はお得な物件という見解が強いです。
オートオークションの落札相場を見ていてもそれは明白で、同じような車両であっても車検が残っている方へ入札が集まります。
車検付きであれば再販時の手続きも楽ですし、ユーザーに対しても安く売ることができます。
そのため、大きく変わらないにしても車検が残っている方が買取店に高く買ってもらえるケースが多いです。
車検が残っている普通車
普通車の場合ですが、軽自動車と違って取得した時点で月割りの自動車税の支払い義務があります。
車検が残っている場合は重量税の支払いは必要ありませんが、自動車販売業者自身が代車等に使用する需要等が軽自動車ほどではないため、車検が残っていてもそこまで影響しません。
税金を支払った後の方が高く売れるか
税金との関係ですが、上記のことが関係して車検と同じでそこまで買取金額には影響しません。
自動車税を支払った直後に売却したところで、次のユーザーへの最終販売業者は月割りの自動車税を請求するためです。
しかし、先程も触れたように軽自動車にはこれがありません。
自動車税を仕入時に支払う必要もなく、エンドユーザーにも請求しないのが通常の流れです。
1年を通しての売却のタイミング
高値での売却に期待ができる時期は1月~3月半ばまで。
一方で、次のタイミングの方が買取価格に影響します。
まず、最も売ってはいけない時期は3月最終週~ゴールデンウィーク前にかけてです。
これには自動車の年度変わりが関係しています。
一部の希少車を除いて、自動車は年度が変われば価値が下がります。
落ち幅は車種によって異なりますが、年度が変われば昨年度の12月~2月頃の価格では買取業者は買ってくれません。
というよりは、買いたくても買えません。
ですので、売却する場合はこの時期を避けるようにしましょう。
例外もある
車種によっては毎年異なる車種ごとの価値の変動によって価値相場が1~2月頃に急落する場合があります。
自動車販売業者でさえシビアに考えているポイントですので、確実に売りたいのであれば年末に売ってしまった方がいいかもしれません。
しかし、その一方で2~3月に売ってしまった方が買取価格が高くなるという事実も無視できません。
先程のような株の暴落のような現象が起きなければ、年度末ですので車が良く売れるからです。
各自動車販売業者がとにかく、1台でも多く取引しようとするのがこの時期です。
安定して売れる車種(上記のように急に…ということがありますが)なのであれば年度末に売ってしまうのが一番賢い選択と言えます。
1月~3月の次に高値での売却に期待ができるタイミング
次のおすすめの売却時期は夏場です。
3~4月の前年度の買取車が全国のオートオークション会場で取引が春にはされます。
次第に球数が減っていくので車両価値も上がっていきます。
それが毎年の流れです。
そして、夏場にはその中古車の球数が全国的に減りますので今度は取り合いになります。
この時期に売却するのであれば年度末ほどではないにしろ、業者は高く買い取ってくれます。
まとめ
- 高値での売却に期待ができる時期は1月~3月(最終週は除く)
- 1月~3月の次に期待ができる時期は夏場
- 軽自動車は車検の残りが多ければ、車検がない同一条件の車両に比べて高く買い取ってもらえるケースがある(普通車の場合あまり影響ない)
- 税金の支払い後の売却→軽自動車は影響ある(同一条件の車両に比べて高く買い取ってもらえるケースがある)、普通車は影響ない(月割りで自動車税を請求するため)
軽自動車を除き、以外と車検が残っていても売却価格に影響しないことがお分かり頂けたと思います。
その他、メーカー保証と買取価格との関係性も重要なポイントです。
最も気にされているであろう売却時期ですが、自動車販売業者でもシビアに考える事柄ですので見極めが大事です。
冒険をしたくないのであれば夏場に売却されることをおすすめします。